公的機関の会員募集チラシにもの申す、といいますか・・・
今日はとある商工会様の入会案内チラシ作成をメインに。この日(下記リンク)に打ち合わせした案件で、切り口を変えて3種類作って・・・の裏側(これは同じモノ)を。
ちなみに私がこの手のモノを作る時は、【文言やキャッチコピーも含め一旦よかれと思うものを作りますので、それをたたき台にして次回打合せの時にすりあわせしましょう】という制作の流れでございまして(この方がてっとり早くていいでしょ?)。
今日は商工会の指導員さんになった気持ちで、「どうしたら会員さん増えるかなぁ?」と考えつつ、文言や素材選びなどをしていました。
例によってフリーのアイコンとAdobeStockで買ったベクター素材をフル活用な訳ですが、今回のチラシを作るにあたって他の商工会や商工会議所、公的な中小企業支援機関などのサイトやチラシ(「商工会 チラシ」で画像検索)を参考にしながら・・・といきたいところなんですが、正直あまり参考になるものがない!
というのも、(自分もその業界渡り歩いてたのでまぁそれなりに実情分かりますが)えてして一般的に公的機関の会員募集チラシってほとんど
- そもそも「チラシ」じゃなくて「資料」なもの
- その「資料」を見栄え良くしただけのもの
なんですよねぇ。「チラシを読み進めてもらうために何をどう載せ・見せるのか?」とか「その後どのようなアクションをしてほしいのか?」という視点で作られたものが少ないといいますか。
会員獲得に関しての成果目標が個人レベルまで落とし込まれていなくて、評価や給料にもそれが反映されていない(からチラシ制作に緊張感がない)という制度・仕組みの部分も原因の1つだと思います。いわゆる責任の所在が明らかでないために自ずと職員個人としての優先順位が低いってヤツですね。
※あ、セミナーとか個別のプログラムに関してはむしろ担当者が決まっていて、善し悪しが分かってしまうこともあり結構しっかりしたチラシは多いですよ。中途半端な民間のセミナー屋よりよっぽど分かりやすいチラシになっていることが多いです。
あとは【商品】そのものがそこまで練られていないので、どう売ったらいいか分からないみたいないわゆるマーケティング的なお話もあるでしょう。「マーケティングの4P」の最初のP(Product)がぶれるとその先が・・・みたいな。
さらにマーケティングでいうと、【顧客目線】の欠如なんてのもあるでしょうねぇ。
・・・と参考になりそうなものを探していたところ、なかなかピンとくるものに出会えなかったので愚痴りまくってますが、まぁ『自分でその辺考えて作りなさい』という「販促の神様」からのお言葉なんだろうと。そう思って今日は元となる資料を見ながら文言やデザインをひねり出していました。
自分なりにベストは尽くしたので(まだオモテ側3種類作ってないですが・・・)まずはたたき台としてはこの辺でいいかなと。
いやぁ、ホント「中の人目線」で販促物作るのって、楽しいわ。(予算等含め)色々ありますが、その条件の中でどうすればよりよい成果が出せるのか?とかを考えるのって、ウデの見せ所ですし。「自分は単なる見映えだけの制作業者ではない」というアイデンティティーを再確認できますし。
っていうか、本来なかなか売れなくて困っている企業さんの駆け込み寺として機能するはずのその手の支援機関なんだから、自分のところのマーケティングに関してもっとシビアな目でビシッとやりましょうよ・・・なんてエールも込めつつ。